吉野川市アメニティセンター主催
郷土を学ぶ 文化講座 全4回
「本当にすごい!! 阿波忌部」
8月28日(日)、徳島県吉野川市山川町翁喜台の「吉野川市アメニティセンター」で、「郷土を学ぶ文化講座」の第1回が開催されました♪
アメニティセンターから見た「阿波富士」こと「高越山(こおつざん)」です♪
募集定員は30名でしたが、40名近くの受講者となっていました!!
徳島中央テレビさんが取材に来ていました!!
『阿波忌部氏と麁服超新』
講師は、阿波忌部直系、三木家当主 三木信夫氏です!!
三木信夫氏です。
遠くは、東京・愛知からの受講がありました!!
概要(1)
歴代天皇陛下が、践祚大嘗祭で使用する「麁服(あらたえ)」という大麻(おおあさ)の織物は、「古来より必ず阿波忌部氏の織りたるを用うる」という皇室の伝統があります。
此の麁服奉仕者は、当初阿波国忌部氏直系の氏人が卜定により選定して御殿人(みあらかんど)となり、麁服を調進していましたが、既に平安末期頃から、御殿人は三木忌部氏等に固定化し、今日に至っています。
概要(2)
この「麁服」調進は、阿波国忌部氏が開拓したといわれる徳島県の伝統文化でもあるのです。
今日は此の「麁服」調進の重要性について、皇位継承儀礼と大嘗祭、更に忌部神社の本宮争いや、資料による中世までの調進の仕組み、最後に今上陛下へ調進の過程を画像でお話しさせていただきます。
「麁服(あらたえ)」とは
1. 麁服は、天皇陛下が即位後践祚(せんそ)大嘗祭(だいじょうさい)でのみ使用する大麻(おおあさ)の織物です。
2. 「あらたえ」の使用漢字
阿良多倍 古語
麁布 古語拾遺
荒妙 官宣旨等
荒布 公家日記
麁妙服・麁服 延喜式
麁服 現在
「麁(あらい)の旧字説明・・・鹿を三匹重ねたもの
3. 麁服奉仕者には「御殿人(みあらかんど)」と「御衣人(みぞびと)」があり、総称して「御衣御殿人(みぞみあらかんど)」という。
続く。