史跡 岩橋千塚
岩橋千塚と紀伊風土記の丘
岩橋千塚は、すでに江戸時代の天保年間にその存在が記録されている。
学術的な調査としては、明治40年大野雲外(延太郎)がこの古墳を調査して、石梁と石棚の架構された特異な横穴式石室を学会に紹介し、さらに翌年にはイギリス人N.G.マンローがヨーロッパで発表している。
はじめての本格的な発掘調査は、大正7年から10年にかけて和歌山県が中心となって実施された。
その結果、歴史的に重要な古墳群として昭和6年に国の史跡となり、さらに昭和27年には特別史跡に指定されている。
その後、昭和38年から41年にかけて、古墳の保存資料作成のため和歌山市が中心となって発掘調査が行われている。
昭和46年8月、このような先人の努力をもとに岩橋千塚古墳群の広域保存を目的として、約400基の古墳が分布する岩橋前山地区を中心に史跡公園紀伊風土記の丘が解説された。
史跡公園は回るだけで1時間半もかかる広さがあります♪
私は2時間半かけて回りました(^○^)♪
解説版や案内板が充実していて、とっても良かったです♪
写真をクリックすると大きくなりますので・・・(#^.^#)!!
前山A9号墳です♪
平成19年度(2007)の発掘調査により、地山を削り出した後に盛土を施した、低い墳丘を特徴とする古墳です♪
直径約5m、小規模な円墳で、竪穴式石室を埋葬施設としています!!
石室は長さ1.5m、幅0.5m、小口側に板石を立てるほかは、結晶片岩を横に積み上げてつくられています!!
発掘後、埋め戻されたようです!!
前山A13号墳です♪
おぉ゜・・・横穴式石室です(#^.^#)♪
私の住んでいる近くにあった古墳は、円墳で横穴式石室でした♪
小学生の5年生の時に初めて自分の住んでいる町に古墳があることを「山川町の文化財」という小冊子で知りました!!
古墳には石室がある・・・そう思い込んでいました♪
古墳の初期は「竪穴式石室」・・・そして石棺の埋葬があり、その後横穴式石室が登場します♪
前山A13号墳は、6世紀後半の古墳です♪
直径約18mの円墳です!!
高さ約5.8mの横穴式石室があります(●^o^●)♪
石組の通路(羨道)を通り、埋葬用の部屋(玄室)に入ると、頭上に「石梁」を2本、奥に「石棚」を1枚見ることが出来ます!!
「石梁」と「石棚」の両方を使用した横穴式石室は、岩橋千塚周辺でしか見られません!!
・・・・と説明されていますが・・・
実は阿波(徳島県)の美馬町の「段の塚穴」にも「石棚」と「石梁」が見られるのです(●^o^●)♪