立岩神社
立岩神社由来記
阿波風土記逸文に
ソラヨリフリクダリタル山ノオホキタルハ阿波国ニ、フリクダリタルヲ、アマノモト山トイウ。
ソノ山ノ、クダケテ大和国ニ、フリツキタルヲ、アマノカグ山ト、イウナン申。
とあり、「天の元山」を眉山や剣山に想定していますが、神山町には「天より降りくだった」と古代
人の感覚で捉えた、この元山の頂きに巨大な祭祀遺跡が現存し地名も古代より「元山」(天の元山)だ
ったと言われ、この逸文の意は、高天原に住んでいた人たちが阿波に降りた所を天の元山と言い、
(後略)・・・と言う解説もしているのであります。
標高六百五十米のこの山頂の立岩神社には「志那都比古神」「志那都比売神」(二神は風の神)
「弥都波女神」(水の神で、水銀朱にも関係す)の三神を祀り、阿波の古代銅文化の中心地を示してお
り、その山の麓の青井夫は「タタラ踊音頭」の盛大な所で、現在も音頭が残っています。
神社の「御神体」二つの巨石は、ぴったり組合わされ。拝殿の額に刻まれている神紋は「ト」と同意
を示しているのであります。
尚、対岸には向かって左に不動明王、右に蛇神を祀ってある。
昔、元山の村人が蛇を討ち、血の海になったと云われている。
蛇淵が今なお残っているのです。
阿波国風土記
空よりふり下りたる 山の大きなるは
阿波国にふり下りたるを 雨の元山といい
その山のくだけて 大和国にふりつきたるを
天香久山というなんもうす。
阿波国風土記に書かれるように、奈良県の店岩戸神社には当神社の御神体と同形の御神体が天岩戸として祀られています。
狛犬です♪