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Channel: すえドンのフォト日記
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「安房国・上総国の旅」-23♪沓見の式内社「莫越山神社」♪

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千葉県鴨川市から、房総半島を横断して東京湾側の木更津市へと帰ります♪

しかし・・・ただでは帰りません!!

薄暗くなってきましたが、帰り道にはまだ2つの神社が残っています♪

左の小山が次の目標です♪



千葉県旧安房郡丸山町沓見(くつみ)。

丸山川の下流西岸、丘陵の東山麓に「莫越山(なごしやま)神社」は鎮座していました!!



この「莫越」(なこし)の意味については、「万葉集」巻10に、

「わがせこを莫越の山のよぶ小鳥、君よびかへせ夜のふけぬとに」

とあり、「なこし」とは「越すな」の意味を指し、「妄りに立ち入ってはならない山」に由来するとの説が出されています♪





当社は「延喜式」神名帳の「朝夷郡」条にある式内社に比定されていますが、丸山川上流の宮下にも「莫越山神社」があり、比定地については意見がわかれています!!





「神武天皇元年、天富命が忌部の諸氏を率いて東土の開拓に安房の国に来臨し、東方の開拓をなされた時、随神として来られ、工匠の職に奉仕した天小民命(こたみのみこと)、御道命(みじのみこと)が、その祖、手置帆負命(たおきほおいのみこと)と彦狭知命ゅひこさしりのみこと)を当社に祀り、祖先崇敬の示されたことに始まります!!

手置帆負命、彦狭知命は、工匠の祖神で、氏上天太玉命に従って宮殿家屋機械器具の類をつくり始めた神で、工匠の祖神であり、その職に奉仕する者の崇敬を集めています。」









主祭神は小屋安の大神と称され、「古語拾遺」によると、紀伊国名草郷に居住する「手置帆負命」と「彦狭知命」で、この2神は、阿波忌部の分派であると想定されます。

阿波忌部は、紀州名草郷に立ち寄り、紀州に阿波忌部の分派を置きながら、天富命と房総半島へ渡航したものと考えられます!!













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