3月15日、徳島市渋野町の史跡「渋野丸山古墳」発掘調査の現地説明会がありました♪
「渋野丸山古墳」は、造られた当初は全長105m、周濠を含めると118mもの大きさがあります♪
徳島県では最大の古墳で、四国でも香川県の「富田茶臼山古墳(香川県さぬき市)」に次いで第二の規模を誇る前方後円墳です!!
写真で見ると・・・そんなに大きく見えないのですが・・・
実は、古墳の一部が削平されているほか、段丘の一段目と古墳の周りを囲んだ濠は完全に地下に埋没してしまっています・・・。
古墳は斜面を「葺石(ふきいし)」と呼ばれる石で覆い、「三段築成」と呼ばれる段積みでつくられていたことや、「円筒埴輪」「形象埴輪」が並べられていたこと、「造出(つくりだし)」と呼ばれる檀状の構造か南側の「くびれ部」にになどがあったことなどが、今回の発掘で判明しました♪
今回、二カ所の発掘箇所が公開されました!!
前方部と後円部の境の上側(北側)と下側(南側)です♪
北側は竹林となっています!!
竹林の中に通路が設けられていました!!
発掘調査の説明が始まりました♪
熱心な考古学ファンの方が集まっています♪
北側の調査区では、古墳の周りを囲んでいる「周濠(しゅうごう)」と、古墳の一段目の立ち上がり部分と、「葺石(ふきいし)」の「基底石(きていせき)」が確認されています♪
「基底石」とは、「根石の役割を果たす最下段の大きな石」のことです♪
「周濠」のなかには古墳に使われていた「円筒埴輪」や大量の「葺石」が転落している状況が見てとれました!!
出土した「円筒埴輪」です♪
現在の地表面から「周濠」の底までは約3mもあり、古墳の北半分の多くが山斜面から流れてきた土砂に埋もれていることがわかりました!!
また「周濠」と、北側墳丘の一段目は「地山」の斜面を削って形を整える「地山整形(ちやませいけい)」という手法によりつくられています♪
「基底石」です♪
「周濠」の中には、粘土質の土が薄く何層か堆積しており、古墳築造当初あるいは築造後あまり時間をおかないうちに周濠内に水が溜まったものと考えられます!!
「周濠」の一番北側にも石が並べられているのが確認されています♪
「周濠」に落ちていた「葺石」が積み上げられていました♪
※現地説明会資料を参考にさせていただいております♪