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Channel: すえドンのフォト日記
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2014年 出雲の旅-18♪ 加茂岩倉遺跡-2♪

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埋納状態の銅鐸

工事中の発見であったが、幸い弥生時代埋められたままの姿の銅鐸が遺跡に残されていた。

半壊していた埋納坑内には、裾を向かい合わせにした入れ子状態の2組4個の銅鐸[右が29号(30号)、31号(39号)]が残され、その右側には銅鐸の痕跡(1号圧痕)が確認された。

またパワーショベルのバケットによってできた穴の南側には、二次的に堆積した攪乱土の中から入れ子状態の3組6個の銅鐸[32号(33号)、35号(36号)、37号(38号)]が出土した。





集積されていた銅鐸

パワーショベルのバケットの中に、土砂と一緒に入っていて発見された。

銅鐸[1号~12号]は、現場の北東隅に寄せ集めて置かれていた。



















土坑

土坑(SK2)は銅鐸埋納坑(SK1)の西2.5mで検出された。

坑の大きさは、上面で2.4mX1.3m、底面で3.0mX1.6m、深さo.45mを測る。

特徴的なのは壁面をオーバーハングさせて掘っている点で、坑の北側から北西側にかけては、北側で40cm前後、北西部の最も深いところで約80cm近く横堀りし、坑断面は上面よりも底面が広い袋状になっている。

土坑内の埋土は赤みを帯びた土と黄白色の土が交互にほぼ水平に堆積していた。

このように、坑をオーバーハングさせる掘り方や埋土の互層状況は銅鐸埋納坑に共通する特徴であるが、この坑からは銅鐸等の遺物はまったく出土しなかった。

























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