讃岐忌部氏は、朝廷に毎年「調庸(みつきもの)」の他に、800本の「竿」を貢じてきました。
延喜式の臨時祭、桙(ほこ)木の条によると、「桙木1200本を毎年11月以前に進納する。」ともあります。
この朝貢は、崇徳天皇の時代(1123~1142年)まで続いたといわれています。
「莫越山(なこしやま)神社」
千葉県南房総市丸山町には、昨日紹介した「宮下」の「莫越山神社」と、今日紹介する「沓見」の「莫越山神社」の二つの「莫越山神社」があります♪
両社とも祭神は「手置帆負命」「彦狭知命」です。
「沓見」の「莫越山神社」由緒によると、
「神武天皇元年、天富命が忌部の諸氏を率いて東土の開拓に安房の国に来臨し、東方の開拓をなされた時に随神として来られ、工匠の職に奉仕した天小民命(あめのこたみのみこと)・御道命(みじのみこと)が、その蘇秦である手置帆負命と彦狭知命を当社に祀り、祖先崇敬を示されたことに始まる。
手置帆負命・彦狭知命は、天太玉命に従って宮殿家屋機械器具の類をつくりはじめた神で、工匠の祖神であった。」とあって、ここでも両神の一体性を見ることができます。